Bonjour!
プリちゃん(@PriusShota)です!
光と色彩が大好きなアーティストである著者が
「【LGBT】トランスジェンダーであることを家族へカミングアウトできた背景を紹介します。」について書いています。
【LGBT】トランスジェンダーであることを家族へカミングアウトできた背景を紹介します。

「トランスジェンダーであることを家族へカミングアウトをしたいけれど、したくてもしにくい辛さ。。」
これは私自身が”身体と心の性の不一致である、トランスジェンダー(LGBT)であり、28年間ずっと誰にも言えずに、心の内で秘めていた悩みでした。
只、ふとした出来事をきっかけを通して、遠いところから徐々にカミングアウト(=相手に自分のことを打ち明けること)できるようになりました。また、2019年にはやっとの思いで、私の家族の何人かにカミングアウトすることもでき、有難い体験を得ることができました。
今回は、「【LGBT】私がトランスジェンダーであることを家族へカミングアウトできた背景を紹介します。」について書いていきます。
カミングアウトすることに悩まれているLGBTの方や、もしかしたらお子さんがLGBTに当てはまるかもしれないと気になっている方は是非ご覧くださいね。
1. そもそもトランスジェンダーとは?

皆さんはトランスジェンダー(以下トランス)という言葉は知っていますか?
トランスとは、「性自認が、生まれもった身体の性と心の性が一致していないと感じている人」のこと。
最近になってますます理解が広まりつつある、「LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の頭文字T」のことでもあります。
例えば私の場合は、身体は男性として生まれてきたけれど、心は女性と感じているケース。
逆のパターンもあります。只、トランスの中でも更に色々なタイプ(ホルモン治療や外科的な手術を、今すぐに望んでいるかどうか等)に分かれているのと、「どの性別の方を好きになるか?」は人それぞれ違います。
詳しく知りたい方は、下記の私のインタビュー記事内でご覧いただけます。
2. 家族にカミングアウトすることが難しい理由

さて、今回のメインテーマは、「家族へのカミングアウト」。
“自分自身がLGBTであることを相手に打ち明けること”、これを一般的にカミングアウトと呼ばれます。
自身がLGBTであることは、生きていく過程で気づいていくのですが、
LGBTそのものがマイノリティ(=少数派)でもあるため、自分と相手との関係性が近ければ近いほど、自分自身がLGBTであることをとても言いづらかったりします。。。
一番理解して欲しいけれど、一番伝えることが難しい存在。
それが、”家族”です。
これは人によって分かれるかもしれないですが、私の場合はそうでした。
なぜ家族が一番言い辛いのかというと、やはり生まれてくれてずっと育ててくれた親でもあるので、「(自分がLGBTであることを家族へ伝えることによって、) 家族から嫌われたらどうしよう。。? 親を悲しませたらどうしよう。。?」という感情がカミングアウトを難しくさせる一番大きな原因だと思うのです。
3. カミングアウトできるようになったきっかけ

そんな中で一番難しい家族にカミングアウトできるようになった(全員じゃありません)のはきっかけがありました。
インタビュー記事でも話しているように、基本的に女の子・女性が好むものが好きだった私は、普段関わる人も圧倒的に女性の中でずっと育ってきました。そういったバックグラウンドがあるので、一般的な男性の感覚がよくわからなかったり、男性だけの集団にいると、避けたくなるくらい居心地が悪く感じる時があるのです。
そんな中、最近になって自分のことを男性として一つに括られることが益々嫌になってしまい、「何故そこまで思うくらい嫌なのかどうか」、母や妹に相談する時にカミングアウトしたほうが早いと思えたからでした。
また、いきなり家族にカミングアウトすることは、これまでに書いてきたように勇気がいることだったので、このブログで”生い立ちの記事”を書いて遠い存在から徐々にカミングアウトをするようにしていました。テキストコミュニケーションだと、まだ本当の自分のことを伝えやすいと私は感じたからです。
それで、この生い立ちの記事をSNSでシェアしたところ、予想以上に反響があって驚きました。ジェンダーにとても悩んでいたけれど、「そのままのプリちゃんでいいよ」と沢山の友人・知人が伝えてくれました。本当に嬉しかった。
それから、この投稿をきっかけにライターの方がインタビュー記事を作成してくださる機会を頂いて、益々自身のことをオープンに発信できることになったのです。
家族の母や妹にカミングアウトできたのも、このわかりやすくまとめたインタビュー記事を添えて、「自分の内面のことについて書いているから、時間あるときに読んでみてね」とLINEで送ったからでした。
4. 家族にカミングアウトした結果

まずは妹からで、妹とは昔からずっと本音の話をしていた仲なので、まだ言いやすかったです。結果としては、すごく大人な対応で返信してくれました。
「LGBTもトランスジェンダーも色んな種類があって勉強にもなった。もしかしたら、見せるのに勇気がいったかもしれんけど安心してね。うまいこと言えんけど、悩みながら自分のやりたいことやって生き生きしているから、それが一番いいと思うのね。昔の苦しんでた過去の様子を知っているから尚更やと思うわ。これからもありのままで、自分らしく生きて行けばいいなり。おかげで、今後生まれてくる赤ちゃんも例えば身体と心が違うってなっても違和感なく接せられると思うし。。ほんまに勇気がいることやと思うから言ってくれたことに感謝しているよ。」
(なんて嬉しいのだろう。。)
大切な母に伝えることはとても勇気がいり、時間もかかりましたが、結果は長文のメッセージを返してくれてとても良かったです。
「悩んで葛藤しているのはずっとわかっていたし、多少なりとも本を読んだりいろいろしてたから何も心配いらないよ。いっとき、それらしい話はチラッとして、一人の人間としてどう生きたいかが大切。その中で、ぶつかる壁をどう乗り越えていくかやもんね。痛みは自分で感じるものだけど、必ずそれが強さになってその壁を破っていけるようになるし、それができると思っているよ。自分のことを話すこと、ほんとに凄く勇気がいったと思うし、今までの色んな葛藤、苦悩を考えると、一人でよく頑張ってきたよね。。ほんま凄い子やなぁと誇りに思っているよ!これからもいろいろあるけれど、思う道を真っ直ぐにぶつかっていけばいいからね!いつでも一番の理解者、味方だからね。」
凄く勇気がいった分、こうして嬉しいメッセージが返ってくるなんて思ってもみなかったので、最寄り駅のマクドで一人読みながら号泣してました。理解してくださる方が一人でもいることに、どれだけ心が暖かくなるか。この日は強く感じました。
やっと。やっと、私の大切な母に自分がトランスであることをカミングアウトできた😢 その返信内容に思わず、涙腺崩壊。母は私が悩んで葛藤していることにずっと気づいていたらしく、何も心配ないと。1人の人間としてどう生きたいかが大切。一番の理解者、味方であると。#心に灯す光と色彩のパレット pic.twitter.com/b7dXfLJJ1C
— プリちゃん🎍中目黒蔦屋書店様にて1/12まで展示 (@PriusShota) December 18, 2019
5. まとめ

今回は、「【LGBT】私がトランスジェンダーであることを家族へカミングアウトできた背景を紹介します。」について書いてきました。いかがでしたでしょうか。
LGBTについてはSNSやYoutubeなど当事者の方々が発信してくださるおかげで、少しずつ少しずつ認知・理解は広がりつつあります。ただ、マイノリティと言われるだけにまだまだこれからだとも思います。そうした背景から、今度は私もできる範囲で少しずつ発信していくことができたらなとも思っています。
また、今回は一番センシティブにもなる家族のカミングアウトについての体験談を書いていきましたが、カミングアウトは絶対にした方がいいという話ではなく、人によって話さない方が良いケースや、伝えるタイミングもとっても大事なのかなと、私は思います。
幸い、私の母と妹は理解してくれましたが、他の家族や親戚のことを考えるとどうなるかわかりません。相手の特徴や普段の考え方から、黙っておく方が吉であるケースもあるかもしれないからです。「話の内容によって、伝える相手を慎重に選ぶこと」は、不必要に心を傷つけられることから守ってくれるからですね。
もし身近にLGBTの方々がいるのだとしたら、相手が話してくるまではその方の性のことについて触れないようにしてあげたり、カミングアウトの強要や「いつするの?」といった催促はしてあげないでください。また、自分にカミングアウトされたからといって、勝手に他の人へその事を広めないようにもしてあげないで欲しいです。それを”アウティング”と言われています。(私みたいに、公にオープンにしている方はまた違います。)
なぜなら、カミングアウトは勇気がいることで、あなたに話してくれるのも、きっと凄く信頼しているから。。
今回の記事が少しでもプラスになれば嬉しいです。
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プリちゃん