「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」の鑑賞レポ!

 

Bonjour!

プリちゃん(PriusShota)です!

光と色彩が大好きなアーティストである著者が

「「オラファー・エリアソン  ときに川は橋となる」の鑑賞レポ!」について書いています。

「オラファー・エリアソン  ときに川は橋となる」の鑑賞レポ!

photo by @priusshota 『Beauty / 1993』by Olafur Eliasson

 

「この展示は観に行きたいっ。。!と、ずっと前にSNSのタイムラインで流れてきた展示の告知が、私の脳裏から離れませんでした。

そう! 日本では10年ぶりの大規模個展である、アイスランド系デンマーク人アーティスト、オラファー・エリアソンの展示、「ときに川は橋となる(Sometimes the river is the bridge)」が東京都現代美術館にていよいよ開幕されたのです。。!!

本来は3/14から鑑賞できるはずが、コロナ禍の影響で6/9から鑑賞スタートと会期が延期になっていたのでした。

 

 

私はエリアソンの個展は今回が初だったのですが、数々の作品たちとメッセージたちに心が震えただけでなく、一人のアーティストとしても大変勉強になることばかりでした。。!

そこで、今回は「「オラファー・エリアソン  ときに川は橋となる」の鑑賞レポ!」について書いてみました。

 

世界で活躍されるアーティスト、オラファー・エリアソンについてと、今回の個展の見所や感想をシェアしています。。!

エリアソンの展示が少しでも気になる方は、是非最後までご覧くださいね。

 

 

 

1. オラファー・エリアソンとは?

photo by @priusshota

 

オラファー・エリアソン (Olafur Eliasson)

 

1967年、コペンハーゲン(デンマーク)生まれ。現在、ベルリンとコペンハーゲンを拠点に活動。アイスランドとデンマークで生まれ育ち、1989年から1995年までデンマーク王立美術アカデミーで学ぶ。1995年、ベルリンに渡り、スタジオ・オラファー・エリアソンを設立。スタジオは現在、技術者、建築家、研究者、美術史家、料理人等、100名を超えるメンバーで構成されている。2014年、建築家のセバスチャン・ベーマンと共同でスタジオ・アザー・スペーシズを設立。 光や水、霧などの自然現象を新しい知覚体験として屋内外に再現する作品を数多く手がけ、世界的に高く評価されている。テート・モダン(ロンドン)で発表した《ウェザー・プロジェクト》(2003年)やニューヨークのイースト川に人工の滝を出現させたパブリックアート・プロジェクト(2008年)等、大規模なインスタレーションで広く知られている。近年は、電力にアクセスできない地域に住む人びとに届けられる携帯式のソーラーライト「リトルサン」(エンジニアのフレデリック・オッテセンと共同開発)や、グリーンランドから溶け落ちた巨大な氷を街なかに展示することで人びとに気候変動を体感させる「アイス・ウォッチ」(地質学者のミニック・ロージングとの共同プロジェクト)といった社会的課題をめぐる取り組みにも力を注いでいる。 日本での主な個展は原美術館(2005年、東京)、金沢21世紀美術館(2009-10年、石川)がある。 出典:東京都現代美術館 「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」

 

 

エリアソンはアート作品を通して、地球の環境問題に対するメッセージを強く発信されているアーティストです。10年ぶりとなる日本での個展においても、作品一つ一つからそのメッセージが十分伝わってきました。。

例えば、私が最初にど肝を抜かれたのは、最初に鑑賞することになるであろうエリアソンの作品、『あなたの移ろう氷河の形態学(過去)』、『メタンの問題』、『あなたの移ろう氷河の形態学(未来)』の水彩画3点です。

 

『あなたの移ろう氷河の形態学(過去) / 2019』、『メタンの問題 /2019』、『あなたの移ろう氷河の形態学(未来) / 2019』 photo by @priusshota

 

これらはなんと、グリーンランドの氷河の氷で制作されたとのこと。。。。!

淡い色調の作品は個人的に好みではありましたが、まさか氷河の氷で制作された水彩画だなんて思ってもみませんでした。氷河はエリアソンにとって表現で欠かせないものの一つなんだとか。これにはエリアソンがアイスランドで育った背景があるからなんですね。

(私は生まれも育ちも日本なので、氷河とは今まで無縁でした。エリアソンのように、もし氷河が身近にいる所で暮らしていたら、きっと考え方や発想も変わっていたのでしょう。。)

 

只、綺麗に見える作品ではなく、氷河の氷を使用することによって、過去から今も尚続いている地球温暖化による氷河の減少問題や、そこから発生するメタンガスの問題について、私たちに訴えかけている作品に感じました。。。!

 

 

2. 「ときに川は橋となる」の見所について

東京都現代美術館にて。 photo by @priusshota

 

先ほどご紹介した水彩画3点は、エリアソンの個展のほんの序章にすぎません。。!大規模な作品たちがまだまだ数多くあり、インスタレーション(=展示空間全体を芸術作品として、観客がその空間で体験・体感できるもの)として楽しめるものばかり。

芸術や環境問題に詳しくなくても、まるでチームラボのように、個展に訪れるだけで作品から何かを感じることは間違いないと私は思います。。!アート鑑賞をすることで、きっと感情の変化や心の気づきを得ることでしょう。

 

より一層個展を楽しみたい方は、是非ギャラリー内で掲示されている”アーティスト・ステートメント”を最初から最後まで読んでみることもオススメです

ステートメントは、「作者がなぜ作品を作っているのか?」「 何を表現しているのか?」「今回の展示で伝えたいメッセージは何か?」「どうやって作っているのか?」 を自転しながら作者の代わりに説明してくれているものだからです。

少し難しいことも書かれているケースもありますが、全くステートメントを読まないよりかは、展示や制作における作者の考えに触れることができ、作品を鑑賞する見方も大きく変わっていきますよ。。!

 

ここで、エリアソンの展示の見所を幾つか簡単にシェアしますね。。!

 

『太陽の中心への探査 / 2017』by Olafur Eliasson photo by @priusshota

 

まず『太陽の中心への探査』という作品について。部屋の真ん中にガラスでできた多面体の作品が光を全方向に放っています。それぞれの面は様々なカラーで、空間全体を美しく彩っています。

その光景に私はとても見惚れてしまったのですが、実はこの光と動きはソーラーエネルギーによって生み出されているのです。。!先ほどご紹介した氷河の氷で制作した水彩画に続き、こちらは太陽の光という自然エネルギーを使用。

エリアソンは光と幾何学にも、とても興味関心があることがわかる作品でした。

 

 

 

続いて、『あなたに今起きていること、起きたこと、これから起きること』という作品です。

『あなたに今起きていること、起きたこと、これから起きること』by Olafur Eliasson photo by @priusshota

 

驚くことに、この作品は部屋にある床ライトが壁を黄緑色の光で包んでいるだけの空間なのですが、このライトを横切ることで、自分の影が複数となって壁に映し出されます。。!影にはそれぞれ色が付いていて、一緒に動く様子は自分自身がアート作品になったかのよう。。(とっても不思議な感覚でした。。!)ライトに近づくと影は大きく、離れると小さくなります。

 

 

最後にご紹介する作品は、エリアソンの初期作品である『Beauty / 1993』。

『Beauty』by Olafur Eliasson  photo by @priusshota

 

これは真っ暗な空間で、上からミストシャワーが延々と静かに注いでいます。写真でも見てわかるように、ミストからは仄かに虹が見えるではありませんか。。!(本展の告知ポスターで写っている作品ですね。)

この人工的に作られた虹は、見る位置によって見え方も変わってきます。その様子はなんとも神秘的で、時間が経つのを忘れてしまうほど美しいものでした。

展示されている場所の入り口は、ほんの少し分かりづらいですが、この作品を鑑賞することも決して忘れずに。。!

 

この他にもエリアソンの人生が詰まった、合計17の大きなアート作品が東京都現代美術館にて待っています。。!どの作品も驚きと発見があって、鑑賞することを通して自然と私たちが住む地球の環境問題についても考えさせられる展示でした。

 

 

まとめ

photo by @priusshota

 

今回は、「「オラファー・エリアソン  ときに川は橋となる」の鑑賞レポ!」について書いていきました。いかがでしたでしょうか?

約10年ぶりに日本で開催される、エリアソンの大規模個展は見所がたっぷりありすぎる展示会でした。オラファー・エリアソンのことを全く知らなかった私でも、作品一つ一つに圧巻されては視野と感性がグッと広がりました。。!

会期も2020年9月27日(日)までなので、興味を持った方は是非足を運んでみてくださいね。。!(可能であれば、平日の方が人混みは避けられると思います。。)

 

 

『オラファー・エリアソン ときに川は橋となる。』

会場:東京都現代美術館

日程:6月9日(火) ~ 9月27日(日)

   10:00 ~18:00(最終入場、閉館の30分前まで)

URL : 東京都現代美術館公式サイト

観覧料:一般 1,400円  /  大学生・専門学校生・65歳以上〜 1,000円 /

中高生 500円  /  小学生以下無料

 

 

 

今回の記事も誰かにとってプラスになりますように。

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