Bonjour!
プリちゃん(@PriusShota)です!
光と色彩を描くアーティストである著者が
「音に色が見える共感覚の不思議な世界」について書いています。
音に色が見える共感覚の不思議な世界

「みなさんは共感覚という言葉を知っていますか?」
共感覚(=synesthesia)というのは、音を聞いた時に色が見えたり、文字を見ると色や音を感じる。。というような、ある刺激に対して複数の感覚が認識する特殊な知覚現象のこと。
私は共感覚を昔からずっと持っている一人で、音楽の音を聴いていると色が次から次へと見えるという、「色聴共感覚」があります。
この現象はみんなが持っているものだと、当たり前の感覚のように過ごしてきたのですが、どうやらそれは違うみたいでした。。。
正確には把握されていないのですが、2千人に1人、10万人に1人とも言われてるほど、生まれ持つ人は数少なく、芸術家に多く見られているとのこと。
そこで今回は、「音に色が見える共感覚の不思議な世界」として幾つかご紹介していきますね。
1. 共感覚には種類が沢山ある

共感覚という言葉は一つですが、その中身は実に様々な種類に分かれています。一種類だけ持っている人もいれば、複数の種類を併せ持った人もいて、その数なんと150種類以上!!
ここでは、共感覚者に多い種類のものを紹介しますね。
①色字共感覚
これは文字(アルファベット、ひらがな、カタカナ、漢字)や数字を見たときに、それぞれの文字に色を感じると言うもの。ある共感覚者が感じた色が、他の共感覚者にも同じ色とは違うみたいです。
②色聴共感覚
これは私も日常感じていることなのですが、音を聴くと色が見えるというもの。私は主に音楽の音色を聴くと、色を感じるタイプなのですが、中には人が話している声に色を感じるタイプもいるそうです。こちらも色を感じる音の要素は、人によって様々。
③光共感覚
音が光として見えるというもの。
④音視共感覚
こちらは逆に色を見ると音を感じるというもの。
他にも、、曜日や時間に色を感じるケースや、音を聴くだけ形やテクスチャが見えたり、味に形を感じたり、数字の並びやカレンダーに空間配置を感じたりと、色んなパターンがあります。
2. 色聴共感覚を持つ、私のケース

音を聴くと色が見えるという、色聴共感覚。私は一音一音というよりも、音楽の音色を聴くと様々な色が見えます。
それは曲によって見える色も全然変わってくるのですが、一色というよりも複数の色でグラデーションを描くかのように見えることがほとんどです。
色から色への移り変わりも、曲のテンポやシーンによって全然変わってきますね。あとは、アップテンポの曲だから赤、バラード調だから青っていうわけでもないのです。
こうして言語化することがとても難しいのですが、私の作品の色使いを見てもらえれば少し理解に繋がるかもしれないですね。。!
共感覚が何か日常生活に支障をきたすかというと、全くそんなことはなくて。そもそも違和感を感じずにそれが普通のことと思っていたので、むしろ「創作活動で自然と活かされていてるなぁ~」とやっと気づいたほどでした。そもそも「何がきっかけで身についたのか」という理由が全然わからなくて、私自身も「逆に知りたい。。!」と不思議な感じです。。。
今、友人と話していて改めて気づいたこと。それは、私は"共感覚"を持っているかもしれないということ。目に見える色とは違う色を感じたり、音楽を聴くと曲ごとに色を感じるから。小さい時からそうだったから普通のことかなって思っていたけど、何だか違うみたい。 pic.twitter.com/6TuhypmWJL
— プリちゃん @京都個展11/21-26 (@PriusShota) October 12, 2017
以前、共感覚のことについてSNSで触れた時に、結構身近にも何人かいらっしゃって。その方々もどちらかというと芸術肌なタイプが多かったですね。五感が敏感に働いてキャッチできる方が多いのかもしれませんね。
3. 共感覚について学ぶことができる参考資料

はじめて共感覚について知る方は多分驚きが隠せないと思うのです。。だけど、この現象を感じている方は世の中には沢山います。
著名な方でいうならば、レオナルド・ダ・ヴィンチや、モーツァルト、宮沢賢治(詩人・童話作家)、エドヴァルド・ムンク(画家)、スティービーワンダー(音楽家)等も共感覚の持ち主だとか。
そこで、もっと共感覚について知ることができる参考資料も紹介しておきますね!
Neil Harbison : I listen to color
アーティストであるニール・ハービソンがTEDで語る、「僕は色を聴いている」。
彼はあるデバイスを装着することによって、「色から音」を認識できるだけでなく、「音から色」も感じるようになったという。色彩に溢れるシンフォニーを日常で聴いていて、音で色を感じています。本編は英語ですが、日本語字幕もついていますよ。
VRもオーラも「共感覚」の一種?
バーチャルリアリティー(VR)を共感覚の働きで捉える研究者など、共感覚について研究が進んでいるという参考になる記事。
テクノロジーという窓から社会や文化を切り取って、「ありうべき未来像」を世に問うメディアである、WIREDさんの記事になります。
『共感覚から見えるもの アートと科学を彩る五感の世界』
シェイクスピアや舞台芸術史を専門とする文学者であり、教育者の北村 紗衣さんの著作。アリストテレスから現代にいたるまでの共感覚者の特徴を紐解いていく学術書です。共感覚について新しい視点が学べますよ。
![]() |
共感覚から見えるもの アートと科学を彩る五感の世界 [ 北村紗衣 ] 価格:4,536円 |
『共感覚という神秘的な世界–言葉に色を見る人、音楽に虹を見る人』
読みやすさならこちらの本がおすすめ。この本は著者(※著者ご自身も共感覚者の方・・!)が実際に共感覚者の著名人に直接インタビューをして、彼らが実際に体験した出来事をまとめられています。
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共感覚という神秘的な世界 言葉に色を見る人、音楽に虹を見る人 [ モリーン・シーバーグ ] 価格:1,944円 |
4. まとめ

今回は、「音に色が見える共感覚の不思議な世界」について書いてみました。いかがでしたか? ある刺激に対して複数の感覚が認識する特殊な知覚現象である、共感覚。ミステリアスだけど、実際に見えている方々もいて。この記事が共感覚について少しでも知るきっかけになれたら嬉しいです。参考になったらお気軽にシェアしてくださいね!
プリちゃん
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東京在住のアーティスト
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