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プリちゃん(@PriusShota)です!
光と色彩を描くアーティストである著者が
「『ピカソ思考 破天荒で独創的な人生を生きるための52のレッスン』を読んでみて感じた事」について書いています。
『ピカソ思考 破天荒で独創的な人生を生きるための52のレッスン』を読んでみて感じた事

「ピカソの名前を聞いて、何を思い浮かべますか?」
独創的?破天荒な生き方???
20世紀を代表するクリエイティブの魂のような人、パブロ・ピカソ。
ピカソがとってもユニークなところと言えば、見ているそのものを描いているのではなく、自分の心でつかんだ対象の本質を、絵に描いているところ。
私もアーティストでもあるので、何かを創作していく時は色々とエネルギーを使いますし、“より良いものを作っていこう!”と日々試行錯誤の連続なんですね。
そんな中、”一流のアーティストがどのような考え方をしているのか”にとっても興味が湧いて、この『ピカソ思考 破天荒で独創的な人生を生きるための52のレッスン』という本に辿り着きました。
実際に一通り読んでみた感想としては、“創作する上での日々の考え方”や、”クリエイティブで生きていく上での一つの視点”としてとても学びになりました。
そこで今回は、「『ピカソ思考 破天荒で独創的な人生を生きるための52のレッスン』を読んでみて感じた事」として、書いていきますね!
1. 『ピカソ思考 破天荒で独創的な人生を生きるための52のレッスン』とは?

この本は哲学者の小川仁志さんによる視点から、芸術家のピカソを「哲学者」と位置付けて、ピカソのとってもとってもクリエイティブな思考を、現代の日常生活で応用する方法を提案している、言うならば”ピカソからヒントを得たアイディア・ブック”です。
なぜ著者は「ピカソを哲学者と位置付けているのか?」というと、
“見ているそのものを描いているのではなく、自分の心でつかんだ対象の本質を、絵に描いている点”が、まさに哲学そのものであるから。。。!
「ピカソのことが本当に好きなんだろうな」ということがわかるくらいの熱量たっぷりな本ですが、その方法はどれも難しいものではなくて、至って日常生活に活かせるものばかりな点が読んでいて面白かったです。
この本が参考になる人
・クリエイティブなことを実際に今している方(アーティストorクリエイターなど)
・クリエイティブはしていないけれど、考え方に興味はある方
・日常がマンネリ化していて、少し変化を持たせたい方
この本が参考にならない人
・ピカソをとにかく敬愛していて、ピカソの思想そのものを知りたい方
2. 今のスタイルに閉じこもらず、発展させ続ける

このタイトルは私が読んでいて印象に残った、改めて考えさせられた箇所です。
「ピカソが時代によって、様々なスタイルで作品を創って試していること」について著者が触れているシーン。
“ピカソの場合、あるスタイルを極めると、その後、次のスタイルに発展させたくなるのだと思います。ですから、違うスタイルであるにも関わらず連続性があり、発展性があるのです。”
p53,『ピカソ思考 破天荒で独創的な人生を生きるための52のレッスン』より。
私も日々創作活動をしているのでよくわかるのですが、予め出来上がっているスタイルを変えることって、めっちゃ勇気がいることだと思うのです。。なぜなら、そのまま今のスタイルで追求していきたくなる気持ちの方が強いと思うから。
でも確かに、ピカソはゲルニカで大変有名ですけど、それ以前の作品を見てもピカソの作品ってことがわかるくらい繋がりを感じるんですよね。
今のスタイルに閉じこもらず、発展させ続ける。
「発展したい!」という強い気持ちから、どんどん色んな方法・スタイルでピカソは試し続けてきたのでしょう。。!
3. あきらめないためにあきらめる

「え、一体何のこと?」と思いますよね。。!
ここも私がとても印象に残った箇所なのですが、ピカソはよく作品を”未完成”の状態にしたまま、次から次へと作品制作を行っていたことに著者が触れます。
未完成という言葉を聞くと、どこかマイナスなイメージが漂いますが、ピカソ自身は逆に”完成”をネガティブに捉えていたくらい、未完成に拘りがなかったという。。。!
“その点ピカソは、絵を完全にあきらめてしまわないために、個々の作品の完成をあきらめたのです。”
p71,『ピカソ思考 破天荒で独創的な人生を生きるための52のレッスン』より。
完璧主義な状態で作品制作に拘るがあまりに、全く作れなくなってしまうという画家としての危機を防いでいくためにも、ピカソは未完成ということに対してマイナスなイメージを持っていなかったと。
私も完璧主義が強い一面を持っているので、この箇所を読んで「(作品一つ一つに対して)未完でもいいじゃないか?」と、新たな視点を得ることができました。
同じテーマを掲げて4年目になるのですが、色々と相手と比較をして一喜一憂してしまったり、完璧を求めるもうまくできないもどかしさを感じたりして、創作活動そのものが辛く感じる日々も今までにあったからでした。
作品一つ一つも大切だけれど、「根っこの部分の創作活動を辞めないため」には、ピカソのような発想はとても活きるのでは?と感じました。
まとめ

今回は、「『ピカソ思考 破天荒で独創的な人生を生きるための52のレッスン』を読んでみて感じた事」について書きました。印象に残った箇所を幾つか紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
紹介した内容以外にも、「創造のための破壊」、「ゴミも取り込むアサンブラージュ」、「美しく怒る」など、興味をそそるトピックがてんこ盛りで、読んでいてシンプルに面白かったです!
私は毎月数冊は購入するくらい本を読むことも大好きなので、はじめて書籍レビューみたいな感じで書いてみました。(結構難しかった。。)
アートやクリエイティブに関する内容の本について、他にも書いていこうかな~と思います!少しでも興味に繋がったら嬉しいです!きになる方は是非読んでみてくださいね、新しい視点を得られるかもしれませんよ。
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プリちゃん
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東京在住のアーティスト
『心に灯す光と色彩のパレット』
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