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プリちゃん(@PriusShota)です!
光と色彩が大好きなアーティストである著者が
「『クリエイティブのつかいかた ビジネスに活かすトップクリエイター12人の仕事術』を読んでみて感じたこと」について書いています。
『クリエイティブのつかいかた ビジネスに活かすトップクリエイター12人の仕事術』を読んでみて感じたこと

「クリエイティブって一体何ですか?」と聞かれたら、どのように答えますか?
クリエイティブは一言で表すと”創造的”ですが、あらゆる方面に広がりを続けていて、様々な捉え方があるように感じます。
その答えを知る一つの手がかりとして、『クリエイティブのつかいかた ビジネスに活かすトップクリエイター12人の仕事術』という本はとても参考になるかもしれません。。!
この本は、日本を代表する様々なジャンルのクリエイター12人に、著者であるブランディングデザイナー・西澤明洋さんがインタビューしていくという、「クリエイティブのつかいかた」と題した対談内容がメインに書いています。
インタビュー内容は主に、クリエイターの仕事内容から、考え方や生き方まで。同じクリエイターといっても、人ぞれぞれクリエイティブに対する考えが違うものなので、「こういう考え方や活用方法もあるんだ~!」と感じるほど大変勉強になりました。。。!
そこで今回は、「『クリエイティブのつかいかた ビジネスに活かすトップクリエイター12人の仕事術』を読んでみて感じたこと」について書いていきますね。
目次
2. 『クリエイティブのつかいかた ビジネスに活かすトップクリエイター12人の仕事術』を読むのにオススメする人
3. プロダクトデザイナー 柴田文江さん 「プロダクトデザインもブランディングを意識する時代に」
4. バイヤー 山田 遊さん 「経験の積み上げこそがバイイングのセンスにつながる」
1. 著者:西澤明洋さんについて

株式会社エイトブランディングデザイン代表 西澤明洋
「ブランディングデザインで日本を元気にする」というコンセプトのもと、企業のブランド開発、商品開発、店舗開発など幅広いジャンルでのデザイン活動を行う、ブランディングデザイナー。
主な仕事にクラフトビール「COEDO」、キリン「生茶」、近畿日本鉄道「上本町YOFURA」など。グッドデザイン賞はじめ、国内外の受賞多数。
著書に『ブランドをデザインする!』(バイ インターナショナル)、『新パーソナルブランディング』(宣伝会議)、『ブランドのはじめかた』、『ブランドのそだてかた』(共に日経BP社/ 共著)
『クリエイティブのつかいかた』が事務所に届いた。コーヒーのみながらゆっくり見返してます。毎月のセミナー大変だったけど振り返ってみると楽しかったなーという記憶しかないなぁ。またやりたいhttps://t.co/U3gUibgVWi pic.twitter.com/K7xy871AO4
— 西澤明洋 (@nishizawa8) April 20, 2016
2. 『クリエイティブのつかいかた ビジネスに活かすトップクリエイター12人の仕事術』を読むのにオススメする人

・クリエイティブなことを実際に今している方(アーティストorクリエイターなど)
・クリエイティブはしていないけれど、考え方に興味はある経営者など
・クリエイティブについて学びを深めていきたい方
・ディレクションにも興味がある or 実際に行っている方
・日本を代表する12人のクリエイターの考えを知ってみたい方
本著では下記のクリエイターとの対談内容が掲載されています。
・柴田文江 / プロダクトデザイナー
・猪子寿之 / チームラボ代表
・KIGI / 植原亮輔 渡邉良重
・谷尻誠 / 建築家
・柿沢安那 / パティスリーポタジエ オーナーパティシエール
・田川欣哉 / takram design engineering 代表
・山崎 亮 / コミュニティデザイナー
・岸 勇希 / 電通
・佐渡島 康平 / コルク代表
・山田 遊 / バイヤー method代表
・津田大介 / ジャーナリスト , メディア・アクティビスト
3. プロダクトデザイナー 柴田文江さん 「プロダクトデザインもブランディングを意識する時代に」

このパートで私が印象に残ったのはこちらでした。
“今、モノだけの仕事はなかなかないかもしれません。他のクライアントでも、コミュニケーションの部分まで関わっています。企業の経営を意識してデザインしているという意識はないのですが、モノのデザインを追求していくと、結果的にそうした部分にも自然に関わっていくようです。” p.40 『クリエイティブのつかいかた ビジネスに活かすトップクリエイター12人の仕事術』より
これは、プロダクトデザイナー 柴田さんが手がけた京都にあるカプセルホテル「9h(ナインアワーズ)」が誕生する背景についてのやり取りのところです。
→著者が宿泊した際に、「単なるデザインだけでなく、経営の根幹に関わる部分までデザインされているのでは?」と感じてこの話題に。
→宿泊の概念を変えたい経営者の希望から、約1年半ぐらい議論を重ね続けた背景があった。その結果、経営者は徐々に「デザインの意味」について理解を示したことや、デザイナー自ら、ホテルの候補地を決める時などは現場に必ず足を運ぶなど、自然に経営者の視点でアクションを起こしているとのこと。
デザインと聞くと、どうしてもモノのデザインだけを考えてしまうことがあるかと思います。しかし、クライアントが経営者であれば、経営に関することにもコミュニケーションを一歩多くとってみて、デザイナーでもできることを実践しながら歩み寄っていくことによって、より魅力的で強いクリエイティブが生まれていきやすいのかなと、私は読んで感じました。
4. バイヤー 山田 遊さん 「経験の積み上げこそがバイイングのセンスにつながる」

このパートで私が印象に残ったのはこちらでした。
“僕が今まで手がけてきたショップは、すべてコンセプトをはっきりさせています。それがほかのショップとの大きな差異だと考えています。クライアントがショップを通じて訴求したいことをコンセプトとして明確にして、そこで品ぞろえが決まる。ショップのロゴマークやインテリアデザインも全て、コンセプトに従うべきだと思っています。” p.181 『クリエイティブのつかいかた ビジネスに活かすトップクリエイター12人の仕事術』
※コンセプト= ぼんやりとした企画の骨組み・方向性のこと
フリーランスのバイヤーというユニークな活動を続ける中、その経験を生かして「いかに売れるショップをつくるか」といった、クリエイターとして店づくりも手がけている、山田さん。
※この”バイヤー”という仕事は、「品ぞろえを考えて欲しい」と依頼するショップのコンセプトに応じて、様々な商品をバイイング(buying=仕入れのこと)すること。
コンセプトがはっきりしているショップが少ないことに気づいた山田さんは、お店のコンセプトに沿ってバイイングするだけでなく、ロゴマークやインテリアデザインの表現という現場にまで一貫性を持たせたクリエイティブを大切にするようになったということについて話している箇所です。
一つのブランドを形作る表現のゴール地点から全体を見渡して、そのゴールに向けて品揃えであったり、ロゴやインテリアを決めていく模様は、”ディレクション”に近いものがあるのと、それを一番大切にしていくことによって、他の細かいデザインもしやすくなるのかなと感じました。
もしディレクションがされていなければ、それぞれのデザインはよくできていたとしても、今一つ統一感のない仕上がりになってしまう原因にもなるからです。
※ディレクションをシンプルに言ってみると、バラバラになっている様々なデザインを、一つの統一されたゴールイメージに向けてまとめていくというもの。(例えるなら、オーケストラの指揮者が一曲のために、色んな演奏者をまとめていたりする感じ)
本書ではデザインとディレクションの違いについて、「新しくカフェを作る」という例を使って、初心者でもわかりやすい説明もあって面白いですよ。。!
まとめ

今回は、「『クリエイティブのつかいかた ビジネスに活かすトップクリエイター12人の仕事術』を読んでみて感じたこと」について書いていきました。
印象に残った箇所を幾つか紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
紹介した内容以外にも、今大人気のチームラボ代表である、猪子寿洋さんによる、創業の経緯や「デジタルそのものの存在をアートで表現していく」という考え方も掲載されていて、とっても勉強になって面白かったです。。!
本著の前半パートは、対談形式なのですっと読みやすいですし、最後のパートでは、著者の専門であるブランディングデザインの視点から、マネジメント、コンテンツ、コミュニケーションの順に「クリエイティブのつかいかた」について詳しく書いているので、デザインについて勉強していきたい方にとってはかなり参考になると思います。。!!
一回読むだけでは足りないくらい勉強になることが多いので、何度も読み返したくなるおすすめの一冊ですよ。
少しでも興味が湧いた方は是非読んでみてくださいね!
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クリエイティブのつかいかた ビジネスに活かすトップクリエイター12人の仕事術 [ 西澤明洋 ] 価格:1,944円 |
プリちゃん
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東京在住のアーティスト
『心に灯す光と色彩のパレット』
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